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「こうのとり、たちずさんで」レビュー

2019年07月15日 00:08

難しい映画でした。

国境を超えてギリシャに逃れてきた人たちが

ギリシャ国民にもなれずに国境近くに追いやられ

国境の更に間に挟まれて

希望を持ちながらも、帰る家を未だ持てないでいる。

故郷を逃れて国境を超えたは良いものの

残してきた人たちにも傷は残り

あからさまに繋がりを残したままの(河を挟んで見える距離にいる)痛み。

きっと、どうして国境を超えたんだろう、と僕が彼らだったら、そう思う。

うまいこと言えないけど(そもそももう一回は見ないとはっきりとは分かりきれないけど)、

ずっしりとした苦しみが感じられました。


1991年の映画のようですが、

影の印象が強くて、特にバーがすごく雰囲気あって、

厚いカーテンがかけられているんですが、それがもうすっごい匂いがするようで

なんか小旅行した感じでした。


察する能力がないと理解するのに時間がかかりそうな映画ですが、

救いがあるのかないのか問われる、

僕の好きな映画でした。

見つめ合うシーンが、けっこう笑ってしまったけど。


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『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』レビュー

2019年06月29日 23:28

生きてていいんだなあ。

見終わったあと、なんか漠然とそう思った。

主人公ルーウィンは、彼女から言われたように確かにクズなのかもしれないけど、

そのクズさをみんな許容していて、どこかで心配してる。


僕の友達にも似たようなやつがいたりする。

すごく勉強家で分析的で優秀なんだけど、

すごく偏屈で、所構わず人の文句言ったり、

自分が嫌だって言ったことを、言ったそばからやってて

わざとかっ、っていらついたり。

でも時々、突然詩的なことを言ったりして、人は見かけによらないなあと

友達の中では一番にそう思うやつ。

でも仕事が大変なのか、疲れたり苛ついてたりして

たまに心配になる。

でもそうやって気を許してると、またやらかされたり。


まあ状況はぜんぜん違うけど、

失敗してもそれが普通、状況が悪くてもそれが普通、

悪態ついて相手の気を悪くしても普通、

それをどこかで気にかけてて謝って普通、

一日一日の出来る限りを生きて、それで駄目なら駄目。

その積み重ねが人の厚みになる。

最初と最後はそういう意味だったんだと思う。



ほんと数年ぶりにレンタルで映画見たけど、

それもあってか、なんかこうぐさって言うより、

ぐにゅって刺さった。

小さく優しく。



落とし物の一つを見つけた気分で、今とても心地よい。

最近は、お風呂より仕事中に聞いてるLo-fi Hip Hop をまた流して、今日は終了。
https://www.youtube.com/watch?v=hHW1oY26kxQ


レビュー 『ドラえもん のび太の恐竜2006』 / 『ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜』

2018年02月26日 08:00

1年ぶりのレビューです。

近頃は2Dアニメーションのディズニーばかり見ています。

そもそもディズニーも最近は3Dばかりで、3Dの参考とかショートムービーに2Dアニメーションは活躍しているようですが、

ディズニーの2Dアニメは生き残り的にはどうなんだろうと勝手に心配しています。
(これものちにレビューすると思うんですが、『アラジン』は最高でした…!)



その流れで『ドラえもん』を見直し始めてます。

大山のぶ代さんらが引退したあとの新生ドラえもん。

今までテレビシリーズすらまともに見てませんでした。

そこから大海に飛び込むように!ドラえもーん!



『ドラえもん のび太の恐竜2006』  (2006年作品)



はっきり言って、迷走していました。(※個人の感想です。)

ドラえもんが新しくなって、スタッフみんながどうしようどうしようという怯えというか畏れているのがお話の構成に出ているようでした。

ストーリーは初代『のび太の恐竜』のほとんどそのままだったし、ざらざらした「あ、手で書いてるんだ」という感じが良く出ている線画や

まるでかんだ後のチューイングガムのようにグニグニャ動くアニメーションに関してはむしろ昔よりずっと良くなってて、

子供たちに夢を見てほしいというところに到達できるように努力していることはとっても感じました。

しかしながら僕ももう大人になってしまったので(悲しいかな;;)素直に言いますと

もう少しストーリーに緩急がほしかったというのもありますし、1人1人のキャラクターに統一した雰囲気がなくて

みんな別のお話からやってきた感すらあったので、そこらへんがもっと良かったらなあと、思いました。

まあでも数十年続いてきたもののイメージを一新するなんて本当に苦行だと思いますし、

それを数年で形にしようなんて、そんなことはおこがましいことだと思います。

昔のドラえもんはもういなくて、僕らで何とかするしかない。

本当の冒険が始まったのだというのを、作っている人みんな感じていたのかもしれません。

そして新しいドラえもんは、ある意味で本当に「みんなのための」ドラえもんになろうとしているのだと思いました。




『ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜』 (2007年作品)



一転、こちらはもう大絶賛します…!!(ワーワーキャーキャーフーフー)

前年を踏まえたのか、上手い具合に昇華して戻ってきましたドラえもん!!

もう子供が見たらドキドキワクワクしまくりだったと思います。

タイトルはやはり初代を意識しての命名だったのだろうと思いますが、中身は全くの別物。

いい意味で今までのドラえもん映画らしさを壊した表現をしつつも

ドラえもんらしい細かなところは詰めない、でも抑えるところは抑えていくというざっくり楽しもうという雰囲気が終始漂っていました。

前回よかった線画やアニメーションはそのままでいてくれて、とてもよく動いてくれていましたし、

個人的には想像力を引き伸ばすには空間を歪めることがとても大きいと感じていて、

ドラえもんはそれを日常茶飯事的にやっていた(引き出しの中の時空間とか通り抜けフープとかどこでもドアとか)のを

今回の映画ではちゃんと活かしているように感じました。

今までの10倍増しで、のび太やジャイアンはめっちゃかっこええし、しずかちゃんやヒロインはめっちゃかわいい。

見た人にしか言えませんが、ちゃんと初代ドラえもんシリーズを見てきた人も喜べるようなキャラクターもいたりして、

もう『めっちゃわかってるわーさいこうやわー』と連呼したいくらいの出来でした。

むしろ今大人になってドラえもんを見たことで、子供たちが夢を見るには何が必要なのかというのを

逆に勉強させられたようにも感じました。

やっぱ大人が夢見ないとなーと気づかされたのと、夢ここにあったわというのをとても楽しく感じさせてもらいました。

いやあ、日本のアニメーションはまだ頑張れる。(もう10年前の作品だけど…。)

そう信じざるを得ません。




でもディズニーも2Dアニメーション頑張ってくれることを期待してます。(こっちも見ないとなあ)

おわり
(この後にそれぞれの映画レビュー点数をみたら僕と逆転しててうそぉってなりました。笑)


レビュー「オリンポスの郵便ポスト」「ちょうちんそで」

2017年04月29日 23:22

こんにちは。ぷねおです。

はて今頃は、と思われた方はよくこのブログを読んでくださっている良い人です。毎度ありがとうございます。

前回のブログ通りであれば、今頃は福島のいわきで布団にくるまってるころでしょう。




予定は変更されたのです。



ので、出発は明日。ルートも予定の半分程度になりました。

やっぱ人生いそいじゃあかんよ。急がば回れ。まがればまがりみち。



まあまあそんななので、あいまのレビューです。

今回は二本立て。




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映画レビュー「百円の恋」

2017年02月03日 01:06

自転車はさておいちゃって、続けて映画レビュー。
「百円の恋」。

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正直なところ、周りほどの評価は出来ないかもです。
どう書こうか迷ってました。

僕の見る映画の傾向としては、あまり見ない映画ではあります。
薄暗い社会の片隅で、って前回の流れではないですが…(笑)
きっとあるんだろう弱者の世界というか、汚い世界。自分が平和だなあと思っているその裏側で起こっていたら嫌な世界。
飾り気のない舞台と、生活臭が纏わり付いている登場人物たち。
主人公から何から本当に細かいディテールで出来た雰囲気はあまりに現実的で汚くて、通り越して自分の生活と近い感じがしなくて、
どこか他人事と言うか、入りきれないところはありました。

でも、なんでしょうか。
振り返ってみると自分に近いところはある。
主人公は嫌なことを経験する中でボクシングを始めます。
鬱憤が彼女を成長させる、というには綺麗過ぎる、何が起きても迷いたくない気持ちがボクシングの動きに出ている気がとてもしました。

僕も自転車に乗ってます。
って言うのもおこがましいですが…(笑)
しかし実際のところ、自転車に助けられていることは多々あります。
嫌なことがあったら、何も考えずに乗る。というか考えたくないから乗る。疲れてても乗る。乗る乗る乗る乗る乗る乗る。
考えて考えて、考え抜いた答えが自分をぐちゃぐちゃにするなら
全てパワーにしてしまうほうが本当に効率がいいです。本当に(笑)


何も言わず怒りを一点にぶつける。


出来る限りずっと、日々の生活の中で迷い無く居たいのはきっとみんな同じのはずです。

何が自分を生かすのか。
これだったらあいつに負けないのに。
ぶちのめしてやりたい。

でもどこかで分かり合いたい。



それが人間だと、僕は思いたいです。




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