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試合に負けて、勝負に勝つ そして新たな発見をする

2018年06月18日 01:24

久しぶりにボルゴを書く。

いや、ブログでした。久しぶりすぎて。噛みました。(打ち間違いは本当)

先日、とある番組を見たんです。

コレです。

チャリダー。です。

この番組の中で、本当にレースに勝てるチームを作ろうという企画がありまして、

3人のチームメンバーが協力し合って、ときには他のライバルと協力し合って、

色々な駆け引きを繰り広げながら、

結果優勝をもぎ取るという。

それに触発されて、

長らく禁じていたレースに

出てみたい欲がムクムクと起き上がってきたのです。

彼らのように

熱い思いをかつては持っていたではないか。

このところ忙殺されて、やけくそになりがちだった僕はあまり迷うことなくレースを探します。

そして探し出したのが、

ツールドひたちなか。これでした。


結果を先に書いてしまうと、ボロッボロに負けました。

負けとか勝ちとか、そもそもその土台に立てていないくらい、木っ端ミジンコでした。

しかし、僕の心ではかつてないほど、楽しんでいたのでした。

今日はその話をしましょう。どうぞよろしく。

~~~~~~

まずレース状況。

レースは先頭集団、第二集団、その他のグループが散乱するようにちらほら。

僕は、その他のグループのさらに後方にいました。

僕のいたグループは15人ほど。

レースは一周5キロのコースを20週、合計100kmを走って順位を競うレース。

2周ほど走って自分のおかれている状況を把握。

遊びで来たのが恥ずかしいくらい、このレースはガチだ。

かつての僕がこのレースにいたらどの位置にいたのかはわからないけど、

今はもうそのはるか後にいるのだ。

それを受け入れるのは割と早かった。

ならばもう楽しもう。

そう思った5周目ほど。

コースは一部、見通しの良い道を折り返すため、1km先くらいのグループまで分かる。

僕のいるグループの500m先くらいに4人ほどのグループがいるのが見えた。

このままこのグループにいるのもいいけど、何かしなくちゃ楽しくないな。

そう思った僕は、下りの坂道を利用して15人から飛び出す。

目指すは少し先を先行するその4人のグループ。

下りの坂道のあとすぐに登りがくる。断面にすると緩いU字の直線。

下りの勢いをなるべく殺さず登りをクリアする。僕はダンシング(立ちこぎ)には少し自信があったりする。

登りを終えたらあとは一人旅だ。

自転車は速くなるだけ空気抵抗をどう小さくするかで大きく差が出る。

一人で走ることは、文字通り全ての空気抵抗を一手に引き受けることになり、体力をすごく消耗する。

それでも楽しかった。

先頭集団を走っている人には出来ないことをしている。その感覚。

いつだったかテレビでみたツール・ド・フランスで、頑張って先頭集団に追いつかんとするその姿。

きっとこんな気持ちなのかもしれない。

なんとも言えない高揚感。

追いつけ。追いつけ。

追いつけ。追いつけ。

見えてきた。

もうここまで来れば大丈夫だ。

ずっと力を込めていた足を緩める。

とたん呼吸が荒く帰ってくる。

僕は4人に合流した。

4人はそんなことかまいはしない。

空気抵抗を分散する要因が4人から5人に増えただけだ。

それでも僕はうれしかった。ブリッジが成功した。


5人は交代しながら走り続ける。

しかし、すぐに問題が出る。コース序盤にある左カーブが何周走っても曲がりきれない。

実は一週間前に一般道路で落車して、左ひじを擦っていた。その恐怖が蘇る。

あとこれは数周走って気付いたことだが、乗っている自転車のホイールベース(前輪と後輪の距離)の重要さを数年乗ってきてやっとこのとき理解した。

僕の乗っていた自転車は初心者向けの激安フレームで、普段は通勤に使っているものだった。(パーツはレース向け)

安いフレームは、だいたい日用から良くて長距離旅に用いられるもの。よほどのことでなければ初心者向けのレースでしか見ないだろう。

それはなぜかというと、ホイールベースは長いほうが直進安定性が良くなる(少ない舵きりでまっすぐ走れる)一方、カーブが大曲りになるからだ。
(フレーム設計的には数cmの差だが。)

というのをそのときやっと気付いたのだった。

5人の中腹に位置する僕が、一人カーブを膨れる。

そうすると、どうなるか。

あとに続く2人が前を走る2人に追いつかなくてはいけなくなる。

厳密には前の2人があとを走る2人を振り切れる脚力を持っていたらの話だが、

置いていかれると前出の空気抵抗の話しできつくなるからだ。

ダンシングをしてまで追いついた2人の後に、カーブを少し遅れてクリアした僕がくっつく。

申し訳ない気持ちになる。

きっと心の中で舌打ちでもしているに違いない。

遅いなら前に出るな。

勝手にそう妄想する。

しかし逆にこうも思う。別の場所では引いていこう。(引くとは前に出ること)

自転車とは不思議なスポーツだ。

レースに僕らしかいなければ最後にライバルになりえる人たちに、ある種同情しながらレースを進めている。

僕はこの人たちなしには速く走れない。

だからカーブを曲がれない代わりに、直線で前を引こうと思える。

それから数周は例のカーブでは後方に付き、直線では前を走る。これを繰り返す。

しかしながら、この5人のペースが落ちてきていることは感じていた。

後から僕がブリッジをかけた元のグループがすぐそこに迫っている。

やはり10人を超えるグループはそれだけ空気抵抗の分散が出来るため、

結局は追いついてしまうのだ。

やはりだめだったか。

でも頑張った。

10人が5人を飲み込んでいく。

見知ったジャージの列が、点々と並ぶ。

さらにレースの先頭集団が時速45キロに迫る勢いで通り過ぎる。

怒号が飛び、5人を飲み込んだ15人すら食い散らしていく。

もうこうなると何もない。

所詮はどんぐりの背比べだったのだ。

でも戦った。10人も5人もレースを楽しませてくれた仲間だった。


僕は結局73人中の60位という順位で走り終えた。15人の中でも後ろだった。

分布的に、僕の今までの記録でもワーストだろう。

しかし、この上なくやりきった感があった。

みんなが順位表を見る中で、60位という表を見て、僕ほどこのレースを楽しんでいるものはいない。

そう感じるのだった。


~~~~~

という、要はド貧脚が一人レースをめっちゃ楽しんでいるという話でした。

おしまい、おしまい。



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