レビュー「オリンポスの郵便ポスト」「ちょうちんそで」

2017年04月29日 23:22

こんにちは。ぷねおです。

はて今頃は、と思われた方はよくこのブログを読んでくださっている良い人です。毎度ありがとうございます。

前回のブログ通りであれば、今頃は福島のいわきで布団にくるまってるころでしょう。




予定は変更されたのです。



ので、出発は明日。ルートも予定の半分程度になりました。

やっぱ人生いそいじゃあかんよ。急がば回れ。まがればまがりみち。



まあまあそんななので、あいまのレビューです。

今回は二本立て。





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一本目。「オリンポスの郵便ポスト」。

ジャケットにピンときた方も居られるかもしれませんが、ライトノベルです。


実も何も、僕が初めて小説を読んだのは他でもないライトノベル。

近頃は中高生を狙った一辺倒なタイトルやジャケットや内容で、手にすることはほとんど無くなりましたが、

「図書館戦争」の有川浩や、「天地明察」の沖方丁もライトノベル出身だったりするので、

頭ごなしにライトノベルがダメということではなくて、むしろ日本のコンテンツ産業の縮図が見えるようでもあるのがこのジャンルとも言えそ…

ここらへんは長くなるので割愛で。




店頭の久しぶりに眺めたライトノベルのコーナーで、ちゃんとしたタイトルが逆に目立っていたので手に取ったこの一冊。

およそ十年ぶりのライトノベル。

読み終えてライトノベルの何が良いかって、読みやすいところなんだなあと気付かされました。

わかりやすいボーイミーツガール、仕草やキャラクター、迫りくる敵や自然の猛威。ってここまで書いて僕が単純に冒険物が好きなのかもしれません。

あと少しの切なさや寂しさ。



主人公は、テラフォーミングされた火星で郵便配達の仕事をする中、幻の郵便ポストまで1人のサイボーグを届けることになります。

その道中は、ありがちなロードノベルっぽくはありますが、

お話が進んで行くうちに見えてくる火星のディテールは特に社会的な要素が割と細かくて

しかも読みやすい(登場人物も少ない)のでスラスラと頭の中に入ってきました。



正直なところ、お話の盛り上がりはイマイチでしたが、

読んで思い描いた通りのキャラクターの行動というか、ドラマティックより若干現実的な展開が

火星でのその出来事をより身近に感じることができたのかもしれません。


やっぱりライトノベルって冒険物が一番しっくり来るんだと思うんです。

個人的にライトノベルは頑張って欲しいと思ってます。





ちょうちんそで



二本目。「ちょうちんそで」。

今回はこちらが本命。



これは良いです。

内側の世界が好きな人にはとてもオススメ。


読み始めは奇妙な世界を持つ主人公と、あまり関連性を感じない登場人物が割とたくさん出てきて混乱するのですが、

読んでいくうちに、主人公ではなくその周りの関係から繋がっていって、

最終的に主人公に帰ってくるという、ちょっと面白い展開でした。


しかも、一人一人思ってること言うことの掛け合いがとてもリアルで、

読み終えた後で、およそ半分の台詞は物語と関係の無い日常会話だったと思います。

物語に関心が向くと言うより、キャラクター一人一人の行動や表現に関心か向くという言い方のほうがしっくりくる感じでした。

振り返ってみると、これらのキャラクター一人一人のどれが欠けても最終的な主人公のディテールに行き着かないと確信できるような、

不思議な読み味でした。

僕の好きな映画「あるいてもあるいても」に近い情景が思い浮かばれる、

誰も何も変化するでもない、一瞬の僅かな変化を感じられるかどうか。そういう小説でした。





まあそんなこんなで、明日からちょっくら行ってきます。

一日目の目的地は前述どおり福島県いわき市。

水戸まで輪行して、そこから130kmほど走ります。



ではまた、ゴールデンウォーク後半にて。



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