はっくつ!福島 二日目 ~あぶくまラインの列車を探して~

2017年05月08日 17:48

一日目はこちらからどうぞ。

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はっくつ!福島 二日目 ~未だ見ぬ東北へ~
■二日目 いわき~郡山




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はい。こんにちは。阿部ぷねおです。

一日目の宿、「吉野谷鉱泉」を立て続けに見てもらいました。

すごいです!これ。

おそらくというか100%元湯治場。

「吉野谷鉱泉」はいわきニュータウンの丘のど真ん中に位置していて、

周りを大学や、めちゃくちゃ大きくて綺麗な公園、閑静な住宅街で取り囲まれています。

この写真からはそんな想像は微塵も出来ないと思いますが、なぜかここだけ時代に取り残されたようにぽつんと湯治場があるのです。







僕は小さい頃、これまた福島の尾瀬のかやぶき屋根の出作り小屋に毎年のように泊まっていて(今は雪で潰されて無くなってしまった)、

ここはその尾瀬の建物の雰囲気も匂いも周りの森もよく似ていて、とても懐かしい気分に。

入り口の脇の雨風に引き締まった木のベンチに座り、朝風呂の為に炊いたのであろう薪を燃やす煙が緑の匂いにほどよく混じって、おまけに太陽に照らされれば、

もう言うことは何も無し。




出発する段になって宿の主人が僕を見送ってくれるのかと思いきや、

「私耳動かせるのよ」(主人は男性)

と話しかけられ一瞬唖然とするも、僕も負けじとおかしな人間なので、

「僕も出来ますよ。ほら。」

と返したら、どうやら気に入ってくれたようでその後15分ほど話が続いた。


宿の主人は元自衛官で作家らしく(風貌もまさに明治の文豪を思わせる、ちょび髭と眼鏡とふわふわした横髪だった)、

「山本五十六はどう思う?」とか「日本はアメリカ並みに兵力があっても伝統が邪魔をしてアメリカには勝てなかっただろう」とか色々話してくれた。

特に山本五十六のくだりは僕があまり知らなかったので、なんだか申し訳ないような返事をしたのが今もちょっと心残りになった。



本当は7時に出発する予定だったが、あまりの居心地のよさに気付けば10時半。


当初の予定だった、原発での汚染区域まで走るのは取りやめにして、

Googleマップを覗き、「ゆうゆうあぶくまライン」というのを見つけて、そちらに進むことにした。




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あまり考えないで選んだ道だったが、どうやら当たりだったらしい。

道と一緒に走る夏井川をみながら、影を出たり入ったりして走る。

車どおりも少なくて傾斜も緩く、道もくねくねしていて見えずそれが逆に次にどんな良い景色が来るのか期待できた。



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そんな道の途中。

「背戸峨廊」。「せとがろう」と読むらしい。実はここが目的地。

昨日、宿の主人が「ここ良いから」と言って紹介してくれたのがここだった。


車でもギリギリ通れそうな一本道をずんずん進んでいくと、広場(駐車場)に出て行き止まりに。

自転車を降りて、立てられた看板を色々見ると、どうやら登山道のようだが、結構危ない道らしい。


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どうしたものかとその場に突っ立って考えていると、登山道らしき道から人影が出てきて、

「いやあ、50年ぶりに来たんですが、すっかり変わってしまって」

とご老人が話しかけてきた。話すと長らく東京にいたが、ここ最近故郷のこちらに帰ってきたようだった。

東京にいたときは戸田にいたようで、今朝霞に住んでるというと少し驚いていた。

そのご老人によると、ここは良くも悪くも噂になる登山道で、死人もいくらか出ているらしい。

その上、去年の豪雨によって土が削られ、看板にも途中で引き返すように書いてあった。


色々聞いてみると、「トッカケの滝」というところまでは専門の装備が無くてもいけるようでとりあえずそれならと、行ってみる事にした。

ご老人はしきりに「昔と変わってしまって」と言っていた。そんなに変わったしまったのか。




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トッカケの滝に着いた。

何か今日は良い日らしい。

ここも吉野谷鉱泉といい、すごい癒し空間。

辺りに人はいないので、滝の脇に這うように続く登山道を陣取って一休み。

そのまま30分くらいじっとしていた。




滝の音を聞きながら、風に揺られて眠くなったりスマートフォンで動画を取ったり。

少し飽き始めたところでもと来た道を戻った。

トッカケの滝のすぐ横には高さにして20mはあろうかという崖にアルミの脚立みたいなのが渡してあって、

あれは失敗したらそら死ぬわ、と思った。


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元の道をまた進む。

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あぶくまラインは道路と併走するようにJR磐越東線が走っているのだが、一向に見ることが出来なかった。

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下ったらすぐに郡山。

郡山と聞いてすぐに思い出すのは新幹線駅だが、駅前まで行くとなんだか雰囲気が変だ。

駅前を貫く大通りを道一本脇へ入るとどこもかしこもキャバクラやら何やらの風俗街。

えー、こんな街だったの。正直ちょっとひいた。

どうにもこうにも旅人を受け入れてくれる雰囲気はなかったので、斜陽に余計ギラギラして見えるキャバクラ通りを一枚だけ撮って

わざわざ5キロも離れた郊外のスーパー銭湯へ。

戻ってくると郡山に到着したときと比べると、どこにこんなに潜んでいたのかと感じるくらいに若者が増えている。

ここは東北の大阪だな。と思った。


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予約したホテルもそんな風俗街の一角にあって、こんなビジネスホテルもあったものだなとパシャリ。

サイクルジャージを着た僕はどう見ても浮いていてこうなるともうなんだか面白かった。

珍しいビジネスホテルの旅というのも案外面白いかもしれない。







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三日目はこちらから。



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