FC2ブログ

佐渡一周戦線 ~4日目~

2019年09月29日 12:47

窓を開けると、そこは大自然でした。

佐渡一周、4日目。最終日。


20190929_001.jpg



骨太かあちゃんの見本のような奥さんと、歩き方が特徴的で愛嬌のある旦那さん。

すだれ荘

建物も特徴的で、とても良い宿でした。

20190929_002.jpg



出かけようと荷物を自転車にくくりつけていたら、入り口の網戸の奥から「これから北に向かうんだけど、食べ物屋さんある?」という声が聞こえる。

その直後に、昨日のいかつい雰囲気のおじさんが入り口からのっそり出てきて、

入り口横に立て掛けてあった黒のロードバイクに、僕と同じように荷物をくくりつけ始める。

…やってしまった、同じサイクリストならもう少し話しかけておくべきだったか。

さっきの声はこのおじさんのものだ。

北にお店があるかどうか効いてた。僕は昨日その北から下ってきたから教えられる。

話しかけてみる。

「これから北は大野亀まで何もないですよ。」


話しかけると、硬い雰囲気を保ちつつこちらに振り返る。

どうやら今日帰るようで、このままだと北ルートはすぐに終わってしまいそうで寄れそうなお店を探しているようだった。

最後におじさんは、「お気をつけて」と言ってくれた。

もう少し早く分かってたらなあ。

20190929_003.jpg


予報では今日の最高気温は38℃。

距離的には40キロないくらいで、昼過ぎには来たときと同じ両津港に着きたい。

連日の暑さでそろそろ体力的にも限界気味。

20190929_004.jpg

20190929_005.jpg

20190929_006.jpg



その前に、寄りたかった佐渡金山へ。

結構高台にあったけど、金山内に入るとかなりひんやり。年間16℃とからしい。

20190929_007.jpg


江戸時代に開坑されて幕府を支える一大事業だったらしい佐渡金山抗

坑道のながさは、総延長400キロ(佐渡~東京間)とな…。

人間のパワー末恐ろしい。

20190929_007_1.jpg



入り口付近のスタッフのおじいさんが、

鉱山から出て暑そうにしている見えたんであろう僕に、

「鉱山に入って涼んで行きなさい。」

20190929_008.jpg



採掘に使われた機械類も展示してある。

20190929_009.jpg


もとは国の事業だったものが近代化に合わせて三菱に払い下げられて、1989年まで彫り続けられていたらしい。

人形も近代的格好。

ちょっとダルビッシュに似てる。

20190929_010.jpg

20190929_011.jpg

20190929_012.jpg



金山のシンボル「道遊の割戸」。

昔この山を掘った跡がこの縦に裂けた部分らしい。

今で言う埼玉秩父の武甲山か。

20190929_013.jpg


海岸線は風が強いしあまりに暑いしでほとんど写真も取れず。

途中にあった大きなスーパーで小一時間休憩しながら走る。

中央部は東西を山に挟まれているので、盆地のようなのか暑い気がする。

20190929_014.jpg


汗だくだくで両津港に到着。

2時出港の船もあったけど、ご飯とか休憩とか考えて4時出港に。

トイレを探していると今朝、すだれ荘で一緒だったいかつい雰囲気のおじさんとばったり。

なんとも言えない笑顔で会釈してくれた。くしゃっとしたかわいい感じ。

時間を見ると、昨日自分が8時間くらいかけて走った距離を、6時間くらいで走ってる。

そりゃ汗だくだ。

20190929_015.jpg

20190929_015_1_20190929181016783.jpg



行きのフェリーの中で食べられなかった、特製ハンバーガーを食べようと我慢してたけど、

出港30分前にしてフェリー乗り場の海藻ラーメンに負ける。

大野亀の海藻そばも美味しかったけど、海藻ラーメンも美味しい。

20190929_015_2.jpg




出港。

20190929_015_3.jpg

20190929_015_4.jpg





着港前に館内放送が入る。


本日は終戦記念日であり、海の安全を今日も全うできることに感謝します。(放送をすごくまとめた感じ)


特に何か言いたいわけじゃない文脈が、真に迫る感じ。

流れる風景と風と、やがてこっちにやってくるであろう水平線の夕日の線。

目の前の景色にその館内放送を重ねると、

74年前の今日も、同じように海上に船があって、その上に人がいて

ある人は乗ってる船が戦艦で、

ある人は乗ってる場所がインド洋で、

それらがたくさん散らばってて、

でも場所や状況を超えて、みんな同じ時間を共有したんだなあと思った・

すっかり終戦記念日を忘れていたけど、思いがけず深い気持ちになった。

20190929_017.jpg

20190929_017_1.jpg



船を降りて、今日のホテルへ。(温泉付きでここを選んだ。)

地図を見ると2キロくらい先なんだけど、輪行袋から自転車を出してホテルまで行ってまた輪行袋に入れて、

というのが面倒臭すぎて、全部歩くことにした。

どうせ今日で終わりだし。

20190929_018.jpg



新潟市歴史博物館の建物がライトアップされてまるでヨーロッパ。

なんかすごい冬っぽい写真になったけど、状況はまだまだ暑い。

でも確実に終わりが近づいている。

20190929_019.jpg

20190929_021.jpg


ホテルに入ってお風呂入って一段落したら、ホテルの並びにあるラーメン屋さんに入る。

財布と一緒に入れたカードキーを落としてしまって、お店を出るときに店員さんが気付いて止めてくれた。

20190929_022.jpg





久々の自転車旅が終わった。

正直で掛ける前は、本当に億劫だったんだけど、なんとか終わってくれてホット一息。


佐渡の景色は、本当にきれいな海、空、山、稲穂のオンパレードでおけさや鬼太鼓なども色濃く残っていて

日本の地形や文化をぎゅぎゅっと濃縮したようなイメージだった。1日追加してもっとゆっくり走ってもよかった。







それはそれとして、改めて自転車の辛さを知る。

いやほんと、なんでこんな不便なもので旅行なんて…。


よく考えると、自転車自身の楽しさというより、

自転車のスピードによって知った物事や人が面白いと感じてるんだろう。ということを昔も感じていたことを思い出した。

なのでもしかすると自転車旅自体はあまり好きではないかもしれない(笑)

だって絶対不便だし、汚くなるし、乗らないとただの大荷物だし。

でもまだ乗るんだろうなあ。仕方なく。

そういう付き合い方もあるだろう。


~2019年8月 佐渡一周戦線 終わり~


スポンサーサイト





コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)


    最近の記事